台風が来る、という前日。
僕は家族と、奈良の明日香村に来ていました。空はまだ穏やかで、むしろ絵に描いたような夏。ザ・夏休み、という感じの一日でした。
そういえば、と思い出したのですが。この飛鳥、無事に世界遺産に登録されたんですよね。「飛鳥・藤原の宮都」という名前で、2026年の夏に正式に決まったやつです。
でも、村に来てみて思ったのは——特に、何も変わっていない。
のどかな田んぼが広がっていて、石舞台がどんと構えていて、蝉が鳴いている。世界遺産になったからといって、急に何かが派手になるわけでもない。この「何も変わらない感じ」、僕はすごくいいなと思いました。千年以上前の宮都が、今も普通に人の暮らしの隣にある。それでいい。
虫だらけの、最高の一日
明日香村では、子どもたちが大はしゃぎでした。
ヤモリ、バッタ、カエル。都会ではなかなか出会えない生き物たちに、あちこちで遭遇するんです。子どもたちは、最初はおそるおそる、そのうち夢中になって追いかけていました。
普段、こういう生き物に触れ合う機会って、本当に少ない。図鑑やスマホの画面では見られても、実際に手のひらでカエルの重みを感じたり、バッタの跳ねる勢いに驚いたりする経験は、なかなか作ってあげられません。だから、こういう時間が持てただけで、来た甲斐があったなと思いました。
親の僕はというと、正直、途中からビール片手にお疲れモードです(笑)。子どもたちが虫を追いかけるのを、木陰から眺めながら一杯。これがまた、うまいんですww
花火で〆た夜
一日の締めくくりは、花火でした。
これがなかなかの規模で、子どもたちは圧倒されて、途中から耳をふさいでいました。普段、花火なんて遠くからちらっと見るくらいなので、こんなに近くで、こんなに大きな音で上がるのは初めてだったんでしょうね。
怖がりながらも、目はしっかり空を見上げている。あの、怖いけど見たい、という顔。子どもらしくて、見ているこっちがニヤけてしまいました。
そして、通常運転へ
心配していた台風は、どうやら日本海に抜けてくれるようです。おかげで、予定通り帰れそう。
世界遺産になっても何も変わらない村で、虫を追いかけて、花火に耳をふさいで、ビールを飲んだ。それだけの一日だけど、こういう「それだけ」が、いちばん記憶に残るんですよね。
さて、また明日から通常運転です。

